未来から来ました by ギャレット・ジョン

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あなたはそれをするかどうか決めるために来たんじゃないのよ。
もう決めているんだから。でも、なぜそう決めたのか知りたいのね。

こんにちは。私たちは未来からやって来ました。すべては順調に行きます。未来は素敵なところです。でも、そこに住むには、トレーニングが必要です。

未来では、テクノロジーは人間が考えるよりももっと速く進化します。(技術的)特異点に至った時、私たちはあっという間に世界全体を変えられる、神のようになりました。

どんなことを考えても、その場で影響を及ぼしました。夢は、現実になったのです。しかし、悪夢も同じように現実になりました。なので、未来は知恵・思考の戦いになりました。心がもつ闇の力から自分たち自身を破壊しないように考え方をコントロールしなければなりませんでした。今では、新しい世界を創造する度に、心に神聖な要請を行います。

「光、あれ」

あなたは、「どうやって未来からやって来るのか?」と思うでしょう。例えば、植物はほぼ完璧といえるほど効率よく光を吸収します。そのことは知らないと思いますが、古典的な物理学では不可能だと思えます。光合成を行う中心部に到達する途中で、光のフォトン(光子)は互いに衝突し合うはずだと思うでしょうが、そうではありません。例えば、深い森の中を目隠しをして走っても1本の木にもぶつかることなく森の中心部に到達できると考えてください。それと同じように、フォトンは光合成を行う中心部に上手く到達します。

植物は、奇跡のようなことを行っています。植物は、フォトンが取りうるすべてのルートを掛け算して、フォトンを「クオンタムな重ね合わせの状態」にします。目隠しをして森の中を走る光景を考えて見てください。走るコースは何十億通りにもなります。もし、その中の一つのルートで木にぶつかれば、「重ね合わせの状態」は崩れ、最終的にそれで失敗に終わりますが、植物は根気よくそのような事故が起こる光景を目にしないようにします。その中心では、歌が聞こえます。

「光、あれ」

最終的に、何らかの可能性の中で失敗に終わることなく中心部に到達する時、その勝者だけが、結果的に観察されることになり、それ以外の可能性はなくなります。勝者は、未来から時間を遡ってやって来れるのです。そして、(未来に)存在したという“可能性”になります。そうやってフォトンは、不可能に思えるほどの正確さで植物の中心部に到達します。そうやって、皆さんも、すべての生物も、膨大な数の“あり得ないような障害”を乗り越えたのです。そうやって、私たちは未来からやって来ました。私たちは一緒になって神聖な祈りを行いながら、そうやって皆さんは、これから、世界の光になります。

「光、あれ」

 

(注)「特異点」についてはこちらの字幕

(注)「未来から来ました」こちらの字幕

 

上の森の中を目隠しで走って中央部目指して駆け抜けるシーンがありました。「フォトン」は私たち一人ひとりを喩えているとも考えられますが(以下では「励起子」のエネルギー)、実際植物の光合成について、そのシーンを思わせるような記述がありましたので、以下、その本より抜粋して掲載します。但し、冒頭の図とそれに続く文章は異なり、全く関係がありません。


http://phys.ipps.kumamoto-u.ac.jp/kosumi/research.html
光合成過程(熊本大学)

上図:http://phys.ipps.kumamoto-u.ac.jp/kosumi/research.html

1秒間、空を見上げれば、長さ30万キロの光の柱が目の中に入って来る。その1秒間で地球上の植物や光合成細菌は、その太陽光の柱を取り込み、木や草や海藻、タンポポや巨大なセコイアやリンゴという形の、およそ16,000トンの新たな有機物質を作っている。

ナノ・レベルの乗り物に乗って・・・・空に舞い上がり、木の葉に近づき、どんどん大きくなっていく葉の上に降り立つ。葉っぱは広がり続けて視界から消え、緑色をした長方形のレンガ、もっと薄い色の中央に穴が空いた丸いブロック。緑色のレンガは上皮細胞、丸いブロックは気孔。乗り物の全長が僅か1マイクロメートル(1/100万メートル)になると、気孔の上空へ行き、機首を下げて気孔から飛び込んで緑色をした明るい葉の内部へもぐりこむ。(中略)

それらは、細胞の代謝プロセスを司っており養分を分解して炭水化物やDNAやたんぱく質や脂質といった生体分子を作っている。酵素はネットワーク状のケーブルに繋ぎ留められ(細胞骨格)ている。ケーブルは緑色の大きなカプセルに繋がっており、それを「葉緑体」という。その中で光合成の主要な作業が行われている。

ドロッとした細胞質の中を乗り物が進んで行く。やがて一番近くの葉緑体に辿り着く。緑色の大きな風船が眼下に広がっているように見える。今あなたが中にいる細胞と同じように、透明な膜で覆われており、それを通して緑色のコインのような物体が幾つも積み重なって見え、それを「チラコイド」といい、その中には、植物を緑色にしている「クロロフィル」という分子がいっぱい詰まっている。チラコイドは、いわば光合成のエンジンであり、光子を燃料にして、やがてリンゴになる糖を作る。葉緑体に空いた穴の一つを潜り抜け、チラコイドの一番上のコインに向かう。着いたら乗り物のエンジンを切り、この光合成工場の上に機体を浮かべる。

眼下には、世界中の生物有機体を作り出している何兆個という光合成マシンのひとつがある。周囲では、ビリヤードの玉つきのように激しい分子同士の衝突が頻繁に起きていながら、驚くように秩序だっていることに気付く。チラコイドの膜表面には緑色のゴツゴツした島が点在しており、そこには、アンテナのような5角形の板がてっぺんについた木のようなものがある。このアンテナのような板は、光を取り込む「発色団」という分子の一種で、有名なものがクロロフィル光合成で最も重要な最初のステップ、光を捕まえる作業を担っているのがこのアンテナだ。

クロロフィルは、おそらく地球上で2番目に重要な分子(1番はDNA)。(中略)

捕まえた太陽エネルギーを利用するには、励起子を速やかに「反応中心」と呼ぶ製造ユニットへ運び・・・・・、ここで問題になるのが、どのルートでこのエネルギーを輸送すべきかだ。間違った方向へ運んでクロロフィルの森の中で分子から分子へと出鱈目に飛び移ったら、反応中心には届けられずにやがてはエネルギーを失ってしまうだろう。どの方向へ向かうべきか?目的地へのルートを見つけたくても、励起子が期限切れになるまでの時間はそう長くないのだ。

(中略)

捕らえたフォトンのエネルギーがクロロフィルのアンテナ分子から反応中心へ移動するプロセスの効率は、自然界のものから人口のものも含め、知られているどんな反応よりも高く、100%に近い効率性なのだ。ほぼすべてのエネルギーの塊が反応中心へ届けられる。もし、あちこち遠回りする経路を取っていたら、そのうちのほぼすべて、少なくとも大部分は失われてしまうはずだ。この光合成のエネルギーがなぜ最も効率の高い人口テクノロジーよりはるかに上手く目的地に辿りつけるのか、それは、生物学最大の難問だった。

(注)「巡回セールスマン問題」:何か所もの都市を巡る最短経路を導き出す問題で、数学的には「NP困難問題」という。膨大な計算を行いしらみつぶしに探し出すしか方法がないという結論。

(中略)

この「量子のうなり」によって、励起子は一つではなく同時に複数のルートを進んでいる(当サイト訳注:ダブルスリット実験参照)ことが明らかになった。その複数のルートが、わずかにチューニングのズレたギターの音のように互いにほぼ同じ距離のルート同士のうなりを発生させていたのだ。

『量子力学で生命の謎を解く』ジム・アル=カリーリ、ジョンジョー・マクファデン/水谷淳訳(SB Creative, 2016年4月), P.134~149.